ボルボについて思うこと
ボルボは日本では人気がありますね。
でも実は私、アンチボルボ派なのです。(笑)
乗ったことない訳じゃないんですよ。
特に昔のボルボは良く乗りました。
240、740、940、960、850なんかです。
でも、ピンとこないんですよね。
シートベルトしないと、警告灯が点滅するのは良いとして、リレーの音がカチカチカチカチ…うるさいうるさい。
それに、昔はボルボは宣伝が酷かったです。
「ボルボは丈夫で、スゥエーデンでは平均20年乗られてる」って宣伝してましたが、スゥエーデンではボルボに限らず、どんな車でも皆20年乗るのが普通なんですよ(爆)
「世界一安全な車」なんて宣伝もしてましたが、スゥエーデンではボルボよりサーブの方が安全な車と認識されていて、保険もサーブの方が安かったんですよ(爆)
日本では結構高い値段で高級車として売られてましたが、アメリカでは「ボディが大きいのに安い車」ということで売れていたんですよ(爆)
実際アメリカでは、お金のない若者が乗ってたりします。
スゥエーデンは雪国なので、雪道走るためにステアリングもエンジン特性も穏やかな設定になっていて、モサ~ッとした乗り味でした。
決して高級な乗り味ではありませんでしたよ。
なんか、悪口ばかりになってしまいましたが、良い車もあります。
上の写真のS40やV50です。
C30もありますね。
こららの車はボルボがフォード傘下だった時の車ですが、ベースがフォードのフォーカスなのです。
「な~んだ、フォーカスか…」と思ったあなた、フォーカスをなめてはいけません!(笑)
フォーカスは、日本では不人気車でしたが、ヨーロッパではベストハンドリングカーとして超高評価なんです!
ヨーロッパでは、ゴルフより人気があって売れてるんです!
実際、フォーカスは乗るととっても面白い良い車です。
…という訳で、S40やV50もモサ~ッとしたボルボのイメージとは全く異なる、きびきびと走る面白いボルボです。
特にS40の方はセダンですので、ボディ剛性も高く、乗って楽しいボルボですよ。
ボルボは日本ではワゴンが人気なんですが、ワゴンはボルボでもやっぱりワゴンですので、ボディ剛性という点では不利です。
ボルボのワゴンも、距離走った車は、ミシミシガタガタ音が出るようになります。
ボルボ信仰を抱き過ぎると、買ってがっかりすることになりますので、要注意ですよ。
そんなボルボも、今や中国の会社になってしまいました。
「中華タブレット」という言葉がありますが、ボルボは「中華車」なんです。
親会社は「浙江吉利控股集団」です。
ん~?「せっこうきちりくうまたしゅうだん」? 「また」だけ訓読みだし…。(笑)
中国語で正式に何て読むか分かりませんが、訳せば「ジーリーホールディンググループ」だそうです。
「ジーリー」の名前を表に出さずに、今でも「ボルボ」として売っているのが救いですね。
しかも、ジーリー傘下になってから、デザインが秀逸になって、ボルボ、カッコ良いんですよね。
ディーゼルなんかも出して、欧米の波に完全に乗ってますし。
資本が強力になって、色んな事ができるようになったのかもしれませんね。
ローバーやサーブなんかみたいに無くなっちゃう自動車メーカーもある中、生き残っているボルボは、私が思うより良い車なのかもしれません。(-_-;)