マネカーはお好きですか?
マネカーとは何でしょうか?
サッカー選手の名前ではありません。(それはリネカー?)(笑)
漢字で書くと分かります。
真似カーです。
パイクカーとも違いますし,レプリカでもありません。
マネカーという呼び名が一番しっくりくるんですよ。
中国には著作権の法律がないので,様々なキャラクターのコピーがあることで有名ですが,車のデザインに関しては,日本も真似が上手なんですよね。
ご存知ミラ・ジーノです。
前から見ても後ろから見ても,miniにそっくりですね。(クラシックミニ)
バンパーにオーバーライダー付のメッキ鉄バンパー風の装飾まで付けちゃってます。
なんと,miniでは有名なMINILITEのアルミホイールを履いた,MINILITEスペシャルなんてのもありました。
露骨にminiのコピーであることを主張しています!(笑)
ここまで恥じないと潔く感じます。(?)
スズキのハスラーは,ハマーのパクリですよねぇ。
ほらね。雰囲気そっくりでしょ?
同じHから始まる車名だからって,リヤのエンブレムもハマーとそっくりな(同じ?)デザインです。
メッキのHの中に車名が入っているやつ…これハスラーのオリジナルだと思っている人も多いかも知れませんが,ハマーのデザインですから!
こちらは,スズキのジムニーです。
ジムニーはパクリキットを付けると,ベンツのGクラスそっくりになります。
ほらね。
遠近法で同じようなサイズに見えますが,実際はジムニーはミニGクラスという感じのサイズで,ちっちゃくて可愛いです。
お分かりと思いますが,前がジムニーで後ろが本物のGクラスです。
ジムニーの場合は,キットを付けるとそっくりになる…ので,罪は軽いかな?(笑)
真似っこじゃん!と思われるかも知れませんが,実は日本車は昔からアメリカ車やヨーロッパ車などの真似をしていて,そっくりなデザインで小さくしたような車が沢山走っていました。
もっと昔は,ノックダウン生産で,ルノーコンテッサっていう車を日野コンテッサとして造ってたり,いすゞヒルマンとか日産オースチンとか,三菱ジープも,実はそうなんです。
その頃は,日本のメーカーは自動車生産の技術がなかったからなんですが,今や日本車は世界に誇れるレベルになっている訳ですから,真似をする必要はないんですけどね。
ところが,真似カーは売れるんですよ。
上述のミラ・ジーノも人気車でしたし,ハスラーもジムニーも売れまくってますよね。
日本人って,個性を大切にしない国民性なんで,何かと似ていることに喜びと安らぎと優越感を感じるみたいですね。(笑)
最近は,昔風のデザインが世界的に流行っていて,先祖返りをする車も多いです。
フォード・マスタングはこんな感じです。
カラーリングも一緒なので,分かりやすいですね。
シボレー・カマロも,ダッジ・チャージャーも,チャレンジャーも,昔風のデザインに帰っていますね。
日本で人気のMiniも,ニュービートルも,昔のデザインを踏襲していますね。
MiniはもはやBigと車名を変更してもらいたいくらい大きいですが…。(-_-;)
そもそも,ローバーではなくBMWが造っている車で,Miniというブランド(車名とデザインコンセプト)をBMWが買って使用しているだけで,もともとのMiniとは何の関係もない車ですのでね。
昔のMiniよりも実用性が高いという点では,デザイン最優先のフィアット500(チンクチェント)なんかよりも使えますけど…。
ニュービートルに関しては,もともとRRだったビートルのデザインを,FFのゴルフのプラットフォームを使って造りましたから,ちょっと無理があって,ダッシュボードがめちゃくちゃ広い(奥行きがある)車になってしまいました。フロントガラスに手が届かなくて拭けません。(-_-;)(笑)
しかもメキシコ製なので,製造品質も良くなく,日本ではデザインゆえに売れてましたが,決して良い車とは言えませんでしたね。
最新型はかなり改善されましたが,既に製造中止になってます。
オートバイの場合も,各ジャンル毎にベンチマークとなるバイクがあって,例えばアメリカン(最近はクルーザーと言うかな?)は皆ハーレーにそっくりなデザインになってしまいます。
そんな中で頑張って個性を主張しているのは,ホンダのレブルです。
カッコ良くないですか?
写真は1100ですが,500と250(海外では300)もあります。
1100はアフリカツインの270度クランクの並列2気筒エンジンを専用チューンしたものです。
ハーレーに近付けようとすると,エンジンはV型2気筒を横置き(エンジンはクランク軸の向きで縦横を言いますので,ハーレーのスタイルが横置きでモトグッチのスタイルが縦置きになります。ややこしいですね。)になるのですが,あえて並列2気筒エンジンを使用して個性を主張しています。
フォワードコントロールではなくミッドコントロールなのも好感度高いです。
なんと,1100にはDCTもあります。
これなら,ハーレーとは違うぜィ!と言えますよね。(笑)
こちらは500です。
500と250は基本的に同じ車体のエンジン違いです。
250は単気筒エンジンです。
希少な個性派国産クルーザーです。
ハーレーを真似してもハーレーにはなれないんだし,どうせ勝てないんですから,ハーレーとは違った個性で勝負した方が良いですよね。
昔のレブルはこんなでした。
並列2気筒ってところは今のレブルと一緒ですが,雰囲気は全然違いますね。
昔のレブルは250ccオンリーで,見た目もの凄くちっちゃいです。
女性やおじさんや初心者に人気でした。
このレブルは,マフラーの取り回しやカラーリングも含めて,ハーレーっぽいですね。(-。-;
ふかふかのシートが見るからに乗り心地良さそうです。
rebelって,反抗とか反逆っていう意味なので,今のデザインの方が車名に合ってますね。
海外勢で個性的なクルーザーの筆頭は,BMWのR1200Cでしょう。
水平対向ツインエンジンも個性的ですが,フロントのテレレバーサスペンションがなんと言ってもBMWの面目躍如です。
変な形~!と思う方がほとんどだと思いますが,もの凄く乗りやすいです。
そして,この変な形が,だんだんと魅力的に思えてくるんですよ!(「ダサカッコ良い」もご覧ください。)
真横から見ると,変さが際立ちます!(笑)
上体がほとんど直立に立ちますので風圧がもの凄く,BMWなのにゆっくりしか走れないオートバイです。(笑)(「BMW R1200C」もご覧ください。)
この他にも,モトグッチのカリフォルニアやトライアンフのアメリカなど,海外メーカーには個性的なクルーザーが多くあります。
カリフォルニアやアメリカっていう車名を付けている時点で,かなりアメリカ(ハーレー)を意識している?(笑)
今になって考えると,日本の昔の4気筒アメリカンも,個性的ではあったのかも知れませんね。
面白くはないですけど…。(-_-;)(「ヤマハXJ650special」もご覧ください。)
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