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赤ワインの赤い色はどうしてあんなに美しいのか?(閲覧注意:マニアックです。)(笑)

それは,私が赤ワインを好きだからです。(笑)

実は,ワインは赤より白の方が個性があって,一口に白ワインと言っても本当にいろんな味や香りがあります。

ワインの香りの表現にはいろいろなものがありますが,白ワインでは,「火打石の香り」とか「キューピー人形の香り」などという表現を用いることがあります。

どんな香りか想像できますか?

これに比べて,赤ワインの香りの表現は「腐葉土」「青ピーマン」「黒コショウ」「コーヒー」なんてのもありますが,イチゴ,キイチゴ,ブルーベリー,カシス,などフルーツの香りで表現することも多く,白ワインのような突飛な香りは少ないです。(十分変?)(笑)

でも,奥が深いんですよ。

「ワインは頭で飲む」と言われるように,まずはお勉強をして,うんちくを語りながら飲む人が多いですが,それもある意味正解です。

ブラインドで試飲すると高いワインより安いワインの方を美味しいという人がいるように,ある程度の知識を持つことと,そのワインがいくらするのかを知ってから飲んだ方が美味しく感じるのです。(笑)

値段を知らないで食べると,本マグロよりミナミマグロを美味しいと言う人が多いのと似てますね。私は値段を知ってますが,ミナミマグロの方が好きですが…。(笑)

マグロの話もしたいですが,長くなりますのでここではしません。(笑)

高級赤ワインで有名なのが「ロマネコンティ」です。

はい,こちらでございます。

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの畑で収穫されたブドウだけで作られたワインになります。

なんと,今は最低でも100万円以上出さないと買えません!

上は400万円ほどになります。(驚)

1本ですよ,1本!

5大シャトーのワインもまろやかで美味しいですが,ボルドーのワインは安くてもある程度美味しいものが他にもあります。

ブルゴーニュのワインで,安いのに美味しいワインには,残念ながら私は出会ったことがありません。

ブルゴーニュのワインは基本的にピノノワール1種類だけで作るのでごまかしがきかないんですね。

ブルゴーニュのワインで美味しいものを飲みたいときは,ある程度の予算を取らないと…ですが,100万円はないでしょう?!

元々生産量が極端に少ないところにきて,投機目的で買う人が多いので需給バランスで値段がどんどん上がる結果だそうですが,ワインの保管はとても難しいので,開けて飲んでみないと状態が分かりませんから,買う方もリスク大ですね。

清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったロマネコンティが,飲んでみたら「なんじゃこりゃ~」とジーパンデカよろしくショッキングなことにでもなれば,本当に清水の舞台から飛び降りるしかないと感じる人もいるかもしれません。(笑)

10年くらい前は,ロマネコンティは1本30万円くらいでした。

30万円でも十分高いですが,まだ何とかなる気がします。(?)

実は,当時行きつけのフレンチのレストランが「ロマネコンティを楽しむ会」なるものを企画しまして,私も妻と二人で招待されました。

お得意様がロマネコンティを1本寄付してくださったので,皆で楽しもう,1本じゃ足りないからお店がもう1本仕入れて,それだけじゃ物足りないから,少しずつ周辺の畑からロマネコンティの畑に近付いていくワインのフルコースにして,料理もそれに負けないフルコースにして,お得意様皆で楽しもうではありませんか?…という何とも豪華でありがたく,今ではあり得ない企画をしてくれたのです!

寄付してくれた人は,せっかくのロマネコンティを一人で飲んでは面白くもなんともないから…と言ってたそうですが,心の広い,利己的でない,素晴らしい人格の老婦人でした。(褒めるしかありませんよね。)(笑)

会費は一人50,000円、夫婦二人で10万円です!

それでも赤字大サービスだとオーナーが言ってましたが,本当だと思います。

食前酒のドンペリから始まってシャブリグランクリュなどの白ワインをいただいた後,…最後はエシェゾー,リシュブール,ロマネサンヴィヴァン,ロマネコンティ…という順番にワインが出されるという,本当に本当のフルコースでした。

当然料理も素晴らしく,普段使っているキャビアよりも上のランクの物ですと出されたものは,粒が大きく口の中でプチプチとはじけるようなキャビア,オマール海老ではワインに負けてしまうので…と,普段は使わない伊勢海老を海老みそを使った濃厚なソースでいただき,お肉は普段使っている米沢牛ではなく,松坂牛のA5ランクです!※1

ワインをサーブするために,ホテルのソムリエを呼び,もちろんデキャンタージュして,飲み頃のワインを注いでいただく。

しかも,ロマネコンティ以外はお代わり自由の飲み放題!だったのです!

※1 脚注:松坂牛は,牛1頭ずつの個室があり,ビールを飲ませたり,マッサージをしたりしながら育てます。高いのも当然ですね。ちなみに,A5のAは肉質には関係ないので,A5,B5,C5はどれも美味しさはおなじです。松坂牛,お口の中でとろけます!

ヴォーヌロマネ村の地図です。

ブルゴーニュでは畑が格付けされていて,濃い赤の畑がグランクリュ(特級)になります。

濃い目のピンクの畑はプルミエクリュ(一級)です。

薄いピンク色は「ヴォーヌロマネ」を名乗れる畑となります。

実は,ロマネコンティは1世紀にローマが世界強国としてヨーロッパ全体を支配していた頃から美味しいワインを作ることで有名で,ローマ人がロマネと言う名前を付けたそうで,その後もこの畑をめぐって争いが続いたそうです。

ロマネコンティと言う名前は,コンティ伯爵がオーナーとなった時に付いたもので,フランス革命で没収された後も名前だけは残ったというものだそうです。

ロマネコンティでは,今でも馬で耕作を行ない,農薬も除草剤も一切使用せず,手摘みで収穫しているそうです。

で,ロマネコンティの味はどうだったのよ?

…(-_-;)

実はですね…,ロマネコンティ以外は飲み放題だったと書きましたよね。

食べ放題や飲み放題というと元を取らなきゃと思ってしまう貧乏性の私は,次々と出されるワインをお代わりしてしまい,ロマネコンティが出される頃にはいい加減酔ってしまってまして,味が良く分からなかったのです。(爆)

だって,他のワインも,もの凄く美味しかったんですもの。

ロマネコンティに比べれば格が落ちますが,エシェゾーだってグランクリュですから!

今じゃエシェゾーが30万円くらいするんですよ!(言い訳)(笑)

ロマネコンティの味については,「孔雀が優雅に羽を広げているような飲み心地」とか「飲み手の魂を吸い取るような」などと表現されますが,?????,記憶にございません。(笑)

ただ,コースが終わった後オーナーが「まだ飲み足りないんじゃないですか?」というので,「そうですねぇ」と頼んだ20,000円ほどのワインが,美味しくない美味しくない!※2

最後に飲んだロマネコンティがいかに美味しかったかを,そんな形で思い知りました。

※2 脚注:レストランでワインを飲む時は,値段は通常売価の2倍になります。レストランで20,000円のワインは,自分で酒屋で買えば10,000円ほどのワインということになります。これは別にぼっているわけではなく,飲食業界の相場です。食堂でビールとかジュース飲んでも同じでしょ?


ワイングラスの持ち方については,ステムを持つのが正しいとずっと言われてきました。

ワインには飲み頃の温度があるので,ボウルを持つと温まってしまうので良くないというのが理由です。

ところが最近は,この写真のように,ボウルを持つこともタブーとはされなくなりました。

魚介類には白ワイン,肉料理には赤ワイン,というセオリーも最近は関係なく,どんな料理でも好きな方を飲めば良いとなっています。

私も昔はこのセオリーを忠実に守っていたので,フルコースの料理を食べる時は,白1本,赤1本を開けて,コニャックやカルバドスなどの食後酒まで飲んでいましたが…。(爆)(昔の話ですよ,昔の…)

ワインは嗜好品なんですから,形にとらわれずに,好きなように楽しめば良いんですね。

ただし,家飲みの時は少なくてもワイングラスはご用意ください。

ビアグラスやジュース飲む時みたいなグラスでは,せっかくの美味しいワインも美味しくなくなってしまいます。逆に良いワイングラスで飲むと,そこそこのワインも高級ワインのような味と香りになりますよ!

1脚何万円もするグラスの必要はありませんが,100円ショップで売ってるようなリム(口が触る部分)が分厚いものではなく,リムが薄くて口当たりが良いものを選んでください。

ワイングラスは色々な形があって迷うところだと思います。

赤用,白用,スパークリング用,赤用は更に産地別やブドウ品種別に分かれます。

この写真の一番右はスパークリング用です。泡が立ち上がっていくのを見て楽しめるようにボウルが細長くなっています。ボウルが狭い方が温まりにくいというのもありますね。(チューリップ型のシャンパングラスもありますが。)

ご存知と思いますが,スパークリングや白は冷やして飲みますが,赤は基本は常温です。

真夏はちょっとだけ冷やして飲みますが,キンキンに冷やす訳ではありませんのでご注意を。

この写真の右から2番目はブルゴーニュ用です。ブルゴーニュのワインは開封してから飲み頃になるまでに時間がかかるので,できるだけ空気に触れる面積を多くとるためにボウルが広くなっています。

その左がボルドー用,一番左が白用です。

ざっとそんな感じですが,どれか一つということでしたら,この写真のボルドー用とブルゴーニュ用の中間ぐらいの形のグラスをお勧めします。

多分,ブルゴーニュ用と銘打って売っている中に,そんな感じのグラスがあるはずです。

有名なリーデル社のグラスでも,マシンメイドならピノノワール用が1脚3,000円しないで買えるはずです。

余裕があれば,デキャンタも購入して,電気を消してロウソクの明かりでデキャンタージュなんかしたら,雰囲気ばっちりですよ。

その時は,最低でもきちんとワイシャツとスラックスを着用してくださいね。

ジャージでは雰囲気台無しですので…。(爆)

ヴォーヌロマネでしたら,安い物なら10,000円くらいで飲めるものもありますので,一度味わってみるのはいかがでしょうか?

特別な日に,特別な人とどうぞ。

追記:

ボルドーのワインについても一言…(一言じゃ済まない?)(笑)


こちらがボルドーの地図です。

ジロンド川をはさんで,右岸,左岸という言い方をします。

地図を見ると,聞いたことのある名前が結構あるのではないでしょうか?

ソーテルヌは貴腐ワインで有名ですね。

ブルゴーニュは畑が格付けされますが,ボルドーはシャトーが格付けされます。

ボルドーは各地区に格付けがあって情報量が膨大ですので,ここでは有名な5大シャトーが含まれるメドック地区の格付けについて扱います。

5大シャトーの内4つはメドック地区のオー・メドックにあります。


シャトー・ラフィット・ロートシルト


シャトー・ラトゥール


シャトー・マルゴー


シャトー・ムートン・ロートシルト


5大シャトーの内のシャトー・オー・ブリオンだけはなぜかメドック地区以外のグラーヴにあります。


なんか,どれも威厳のあるラベルですね。

シャトー・ムートン・ロートシルトだけは,やけにポップなラベルですが…。(-_-;)


これら5大シャトーは1級格付けになります。

メドックの格付けワインは1級から5級まであって,1級以外は美味しくないと思っている方も多いですが,1級から5級までのシャトーは全体のなんと1%ほどの優秀シャトーなので,5級であっても相当高級な高評価ワインなんですよ。

実は,1級から5級までをグランクリュと呼ぶのです。

5大シャトー(1級)は1本10万円前後~しますので高いというイメージですが,2級になると3~4万円~と一気に値段が下がります。

また,4級,5級になると,金額的にもかなり親しみを感じるものが多く,フレンチレストランで飲んだことある!というワインも多くなると思います。

また,各シャトーが,基準に満たないワインをセカンドラベルとして売り出していることにも注目できます。

同じ生産者が同じプロセスで作るんですが,完成後の評価で落とされてセカンドラベルのワインになります。

例えば,シャトー・マルゴーのセカンドラベルは,パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーです。(名前長っ!)(ルージュと付いていることから分かるように,ブランと付く白もあります。)

まろやか~で美味しいですよ!

かなりお勧めです!



まぁ,ワインは開けたら飲み切るか,万一残しても翌日には飲みますので,金額を考えると毎日は飲めませんよね。

美味しいワインは特別な日のためのもの,それ以外の日は1本1,000円台のデイリーワインかハイボールで過ごすのが定石でしょうか?

「毎日が特別な日だ!」という強者が時々いますけど…。(爆)


メドック以外のボルドーワインについては,またの機会に…。

実は私,ボルドーなら右岸のワインの方が好みなんです。(笑)



今さらながら…(笑),シャトーとはお城のことではありません。

ボルドーのワイン生産者の ことをシャトーと呼びます。

ただし,畑を持っていて,ぶどうの生産からワイン造りまでを行っている生産者だけがシャトーを名乗れます。

畑は持っていなくて,ぶどうや果汁やワインを仕入れてワイン造りをしている場合は,ネゴシアンと呼びます。

ワインは発酵や熟成で味が変わるので,ネゴシアンは自社の味を造って自社ブランドでワインを出荷します。

有名なルイ・ジャドのように,自社の畑(しかもほとんどがグランクリュとプルミエクリュ)を持っているのに,他社からの仕入れをしてネゴシアンとしてもワインを出荷している場合もあります。

ワイン造りもビジネスなので,いわゆる多角経営というところなんでしょう。

ルイ・ジャドのワインはかなりレベルが高く,全てのワインを手を抜かずに造っていますので,一度味わってみてはいかがでしょう?

ちなみに,ブルゴーニュのワイン生産者のことはドメーヌと言います。

ルイ・ジャドはブルゴーニュの会社ですので,ドメーヌでもありネゴシアンでもある訳ですね。

ルイ・ジャドのラベルはバッカスの顔が描かれているので分かりやすいですよ。

バッカスはギリシャ神話に出てくる「酒神」です。

髪の毛がブドウ?(驚)



レストランでワインをボトルで頼むと,テイスティングを勧められることがあります。

時々,テイスティングを自分の好みのワインかどうか確かめることだと勘違いしている人がいますが,テイスティングはあくまでワインが劣化していないかどうかを確認する作業になります。

色を見て,香りを嗅いで,味を確認します。

注がれたワインを全部飲み干さなくてもOKです。

大したワインじゃないのにテイスティングするの恥ずかしいなぁと思う時は,「注いでいただいて結構です。」と言ってテイスティングを断ってもマナー違反ではありませんのでご安心を。



内閣報道官の女性が,スガーリンの息子から一人で74,000円の接待を受けたと報道されていますが,どんな料理でどんなワインを飲んだんだろう…と想像すると面白いですね。(笑)


→ニュース見たら,国会で肉料理と魚介って答えてましたね。

…って,フルコースってことじゃないですか~?(順番は逆ですけど…。)(後から食べた方を先に思い出したとか…?)

ますます,どんなワインを飲んだのか,気になりますねぇ。(笑)

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