ディムラー・ダブルシックス
- sarahisaacsakura
- 2017年6月3日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年8月22日
ディムラー・ダブルシックス、今見ても惚れ惚れする美しさです。




ダイムラー社とベンツ社が合併してダイムラー・ベンツになりました。
その後、ダイムラー・ベンツがクライスラーと合併して、ダイムラー・クライスラーになりました。
更にその後、クライスラーが切り離されて、ダイムラーAGになりました。
(ややこしいですね。)
メルセデスベンツは車名であって、社名は上記のような変遷をたどってきました。
この最初に出てくるダイムラー社の創設者であるゴッドリープ・ダイムラーが、ガソリンエンジンを発明した人と言われている人です。
そして、イギリスで、ドイツのダイムラー社のエンジンの製造販売権を得て設立された会社が同じダイムラーという名前の会社にしたものですから、これまたややこしいのです。
区別するために、イギリスの会社は英語読みでディムラーと呼ばれます。
このディムラーという会社がジャガーに買収されて、ジャガーの高級車バージョンという位置付けのブランドとして残ったという訳です。(ふ~っ、やっとたどり着いた…)
で、ディムラーの中でも最高級車がこちら、ダブルシックスです。
名前の由来はV12気筒のエンジンです。
6気筒二つで12気筒ですね。
5300㏄のV12気筒エンジンは、しびれますよ~。
ウルトラスムーズなフィーリングもしびれますが、燃費の悪さにもしびれます。(笑)
リッター2~3Kmしか走りませんので。
この車、ガソリンタンクが2つ付いてまして、給油口も左右にあります。
片方50リッター、両方で100リッター入るんですが、片方のタンクが空になったら、タンク切り替えスイッチでもう片方のタンクに切り替えます。
すると、ガソリンメーターが「E」からス~ッと動いて「F」になります。
そして、できるだけ早くスタンドに行くことになります。
何と、半分がリザーブタンクみたいなものなのです。
初めて行ったスタンドで、「右と左、両方満タンね。」などと言うと、お兄さんが「えッ?」とビックリするのがちょっと快感なんですが…。
ジャガーでも高級車なのに、更に高級という訳ですから、内装の豪華さは半端ありません。
ただ、豪華と言ってもイギリス流の豪華さで、きらびやかではなく、紳士的というか、例えばシートのコノリーレザーは分厚くてピシっと硬い革で、アメ車や日本車のゆるーい革とは全く異なります。
ウッドパネルは本当の木なので、基本平面です。
そして、ステアリングやシフトノブは折れそうなくらい細く、繊細な作り。
ピンと背筋を伸ばして乗りたくなる、というか、車がそういう乗り方を要求してくる…という感じです。
もちろん、Tシャツにジーンズなどで乗ってはいけません。
ピシっと決めて乗らなければなりません。
そんな車なんです。
ワイパーはコンシールドタイプではなく、どうどうと見えてますし、各スイッチ類や吹き出し口などのプラスチックパーツはもろプラスチックですし、日本人から見ると「?」と思う部分もあるのですが、それが逆に良いんですよね。
クラシックで、味があって、これが真の高級車なんだと思います。
























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