オペルって良い車なんですよ~!
私,収集癖があるもんですから,気に入ると集めちゃうんですよ。(笑)
という訳で,一時期オペル・ベクトラを3台所有していました。(爆)
ジャングルグリーンのワゴン,マグマレッドのセダン,オリーブグレーのセダンです。
なんでオペル?
と思われるかも知れませんが、実はオペルは良い車なんですよ。
ヤナセが扱う前は,東邦モータースが輸入元で,ちょっとマイナーな存在でしたが,それでも一部の熱狂的なファンに支えられていました。
一時いすゞも輸入して,いすゞのディーラーでも売ってました。
その後,フォルクスワーゲンが長年お世話になったヤナセを裏切り,ヤナセから輸入権を剥奪したので,ヤナセはオペルを扱うようになったのです。
ヨーロッパではフォルクスワーゲン,オペル,フォードが,同じような性格のメーカーとしてライバルの関係にありますが,フォルクスワーゲンを見返すためでもないでしょうが,ヤナセはオペルの輸入販売権を得て,大々的に扱うようになったのです。
フォルクスワーゲンが日本でこんなに人気があるのは,ヤナセの宣伝とアフターサービスがあってこそのものでした。
実は,結構トラブル多かったんですよ。(-_-;)
本国では大衆車のゴルフを,ヤナセが高級車にしたのです。(「VWについて思うこと」もご覧ください。)
同じ売り方とサービスを,今度はオペルで…。
…という訳で,ヴィータがもの凄く売れたのは,値段設定のせいもありますが,やはりヤナセの力です。
アストラも,そしてこのベクトラもけっこう売れました。
この後のベクトラ(ベクトラC)も乗ってたんですが,こちらはオール電化の車でしたので,トラブルが多いです。(CAN-BUSというやつです。)
ところが,この型のベクトラ(ベクトラB)はシンプルな作りですので,ほとんどトラブルフリーでした。
油温センサーのパッキンからのオイル滲みが有名ですが,修理費もそんなに高くないですし,騒ぐほどのトラブルではありません。
そして,足回りのセッティングや乗り味が,ドイツ車の魅力満点なんです。
フォルクスワーゲンが日本車みたいな乗り味になってしまったので,オペルのドイツ車らしい味付けが,余計に際立つようになりました。
オペルのシートは,実はレカロが作っているって知ってました?
昔のオペル車は,もろレカロのシートでしたが,最近のオペル車はデザインがあまりレカロっぽくないので,知らない人も多いと思います。
でも,しっかりとレカロの良さを味わうことができますよ。
長距離乗ると,違いは歴然です。
このシートが良いんですよ。
VWが色気出しちゃった後,ドイツ車っぽい質実剛健な雰囲気を残す貴重なオペルの内装です。
オペルが日本から撤退してしまったことが悔やまれてなりません。
しかし,アフターはヤナセが責任をもってしてくれるので,程度の良い中古を狙うのも手ですね。
ヤナセはなんと,裏切られたフォルクスワーゲンでさえも,ちゃんとアフター見てくれるんですよ。
良心的ですよね。
ベクトラCです。
シート生地が高級感満点だったり,CAN-BUSによってオールコンピューター制御だったり,今までのベクトラとは一線を画する高級車です。
ただし,このCAN-BUSがやっかいで,ヘッドライト切れてるって表示されてるのに切れてないとか,けっこうちょこちょこトラブルがありました。
新車で買って保障があるうちは,コンピューター丸取っかえとかしてくれますので良いですが,それでも直らなかったりしましたよ。
良い車なんですけどねぇ…。
こちらはベクトラAです。
うーん,カッコ良いなぁ。
…と思うのは私だけでしょうか?
サニーに似ているのは否めませんが…。(笑)
オペルのエンブレムも日産のエンブレムに似ているような…。
でも,乗ってはサニーとは全然違いますよ!(あたりまえ?)
ベクトラAはドイツ車の香りプンプンです。
ベクトラAは,自分の車としては所有したことないのですが,ポルシェを整備や車検に出すと良くこれが代車だったので,けっこう乗りました。
程度の良い中古があったら乗ろうと思って探した時期がありましたが,結局手に入れられませんでした。
今じゃ,絶滅してるでしょうね?
このホイールを懐かしく感じる人は,当時オペルフリークだった人ですね。
オペルはアストラも大好きでした。
各型,各色,色々乗りましたよ。
こちらは,カデットの後継として発表された初代アストラです。
ヘッドレストの形から,シートがレカロ製であることが良く分かりますね。
この型のアストラは,足もガシッと硬くて,ドイツ車らしい味付けの車でした。
こちらは2004年まで作られた2代目です。
この型からヤナセが扱うようになりました。
ハッチバック,クーペ,セダンもありました。
私は本当はセダンが欲しかったんですが,不人気だったので中古車市場にも台数がなくて,とうとう程度の良い車には出会えませんでした。(泣)
3代目は質感がぐっと上がって,高級車って感じになりました。
ただ,例のCAN-BUSなので,コンピューターの誤作動が恐いアストラです。
本国ではこの後も,4代目5代目とモデルチェンジしていますが,オペルの日本撤退で,この3代目が日本では最終になってしまいました。
私はこの他にも,ヴィータ,メリーバ,ザフィーラも乗りましたし,古くは130GTなんて車にも乗ってました。
ヤナセが扱ってヒットしたヴィータです。
この車が出て,ヤナセの客層の幅が広がったんですよね。
それまでは,ヤナセに行くと,ショールームにいるのは年配の人やお金持ちオーラ全開の人が多かったんですが,ヴィータが売れ出してからは若い夫婦などを見るようになりました。
私は良く作業服でヤナセに行っていてめちゃくちゃ浮いていたので,色んな人がいるようになって助かりました。(それでも十分浮いていましたが…。)(-_-;)
ヴィータの内装はちょっとポップですが,それでも地味っていうか,ドイツ人ってパーッとした色使いはできないんだなぁ…と思う内装です。(笑)
こちらはメリーバです。
メリーバのミッションは2ペダルマニュアルです。
メリーバはちっちゃいミニバン的なデザインと造りで,アイポイントが高くて快適な車でした。
リヤシートにはこんなピクニックテーブルが付いています。
どんだけオペル好きなんだよ!
と思われるかもしれませんが,オペルって本当に良い車なんですよ。
フォードと言いオペルと言い,日本から撤退してしまったのが残念でなりません。
日本の市場は世界でも特殊なんですね。
良い車なら売れる訳ではないんです。(-_-;)
2021年にオペルの日本輸入再開!
のニュースを見て喜んだのですが,輸入予定の車を見てがっかりです。(-。-;
なんと今は,オペルはGMから売却されてPSA(プジョー)の子会社なんですね。
なのでかつてのオペルの面影は一切なし,プジョーっぽさ全開なデザインなんですよ。(泣)
プラットフォームもプジョーと共通のようですので,乗ってもオペルのバッジを付けたプジョーでしょうねぇ。
しかも,PSAはFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と今年の1月に経営統合したのです!
別に,プジョーにもフィアットにもクライスラーにも恨みはありませんし,フランス,イタリア,アメリカ,ドイツの自動車メーカーが1つの会社になっちゃうって,ちょっと前には考えられないことで凄いことではあるのですが,色んな国の車の個性という点では,益々没個性になっていくんだなぁ…という寂しさを感じてしまいます。(「色んな国の個性的な車たち」もご覧ください。)
世界が平和な証拠ですけどね。