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アルファロメオ145クワドリフォリオ

アルファロメオの不人気車,145です。(笑)

こんなにカッコ良いのに,なぜ不人気車かと言いますと,

 ①FFである。

 ②フィアットティーポとシャーシが共通である。

 ③右ハンドルである。

といった理由です。

アルファロメオがフィアット傘下となったからには,ティーポと共通シャーシは経営上仕方ありません。

同じ理由でFFも,まぁ仕方ありません。(昔からのアルフェスタには許せないことですが)

しかし,なぜに右ハンドル?

…と,当時のアルフェスタは思いました。

これは完全に,輸入元のフィアットアンドアルファロメオモータースジャパン(長っ!)の判断ミスです。

右ハンドルによって間口を広げて拡販を目指す…と思ったのでしょうが,145はオートマの設定がないんですよ!

5速マニュアルで乗るのはどんな人?

そう,車好きや昔からのアルフェスタです。

んなら,左ハンドルでしょうよ?!

誰が考えても出るこの結論を無視し,最後まで右ハンドルしか輸入されませんでした。(´;ω;`)

これが,145不人気の悲劇を生んだ理由です。(そんな大げさな…)(笑)

右ハンドルの何がいけないかと言いますと,ペダルレイアウトに無理があるということです。

タイヤハウスの関係で,どうしてもペダルが左側にオフセットしてしまうのです。

シートに座ったところから自然に足を出すと,アクセルペダルがあるはずの場所にはタイヤハウスがあり,ブレーキペダルがあるはずの場所にアクセルペダルがあり,クラッチペダルがあるはずの場所にブレーキペダルがあり,フットレストがあるはずの場所にクラッチペダルがあるのです。

更に左にフットレストがあります。

こんな感じです。

オートマならそんなに気にならないんでしょうが,マニュアルミッションで3ペダルなので,気になっちゃうんですよ。

…という訳で,左ハンドルならなぁ…というのがつきまとうアルファロメオ145です。

ただ,今乗ると当時思ったほどは気になりませんよ。

右ハンドルの輸入車が普通になった今となっては,多少のペダルオフセットも一般的になって,体が慣れちゃってるからなんですね。

気持ち良~いツインスパークエンジンの音を聞いていれば,そんなことは気にならないくらい気持ちが高揚するのです。

1気筒当たりにプラグが2本なのでツインスパークと言います。

当時はこんなことも特別だったんですね。

(mollのバッテリーがマニアックでしょ?)

このエンジンの素晴らしさは,乗れば分かります。

シュイーンという音と共に加速する吹け上りの気持ち良さは,絶品です。

思わず窓を開けてしまいます。

エアコンが壊れて窓を開けている場合でも,「エンジンの音が聞きたいので…」と言い訳できます。(爆)

数値上は155PSしかありませんが,数字はどうでも良いっていう気持ちになれるエンジンです。

「ちょ~気持ちイ~」と北島康介のように叫んじゃいますよ。(笑)

フィアットアンドアルファロメオモータースジャパンを褒めたいのは,ツインスパークエンジンが載ったクワドリフォリオを輸入してくれたことです。

クワドリフォリオは四葉のクローバーという意味ですが、アルファロメオのスポーツバージョンの伝統的なグレードなのです。

145の横に付いてる四葉のクローバーがクワドリフォリオの証です。

左右のサイドステップにも付いてます。

そんなこんなで,当時不人気車だった145も,今乗ると新鮮でとっても気持ちの良い,良い車なんです。

いくつかウィークポイントがありますが,そこら辺を分かった上で乗っていただければ,超お勧めな車の1台です。

ただ,きちんと整備されてきた車を選ばないと,泥沼にはまることになりますので要注意です。

右ハンドル故に,日本はもちろん本国にもパーツがない!なんてこともありますので…。


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