BMW 318i (E46)
E46初期型の318iです。
初期型の優しい顔つきが好きと言う人も多いのではないでしょうか?
ドアを開けてドライバーズシートに座った瞬間,あぁBMWだぁと感じます。
まず,匂い!(笑)
昔のBMWの独特の匂いがします。
私はマルニ(2002)時代からBMWに乗ってますが,皆同じ匂いなんですよね。
(最近のBMWは違っちゃいましたが…)
そして,囲まれ感!
とっても安心する,コックピットです。
目の前にあるメーター類もBMW独特のアナログメーター!
アナログの燃費計もちゃんと付いてます。
なんか,懐かしいなぁ…と感じます。
エンジンをかけると,また懐かしいです。
BMWのちょっと大きめのエンジン音は,歩行者が後ろから近付いてきた車に気付くように安全上わざとこういう設定になっているのは有名です。
…が,スポーティーな気分を高めるのにも一役買っています。
BMWはシルキーシックスと呼ばれる6気筒が有名ですが,4気筒もなかなかどうして,とっても魅力的なエンジンなんですよ!
それに,エンジンルームを見ると分かりますが,BMWはできるだけエンジンを後ろに積んでフロントミッドシップにするのですが,4気筒でそれをやるとエンジンルームスカスカなんです。
これはフロントが軽くて,コーナーリング性能高いぞ!…とエンジンルームを見ただけでワクワクします。
そして,実際に走って感動します!
面白いです!
排気量は1900㏄ですが,パワー感もトルク感も全く不足を感じません。
レッドゾーンまでビュンビュン回ります!
マニュアルシフトで乗りた~い…と感じますが,このATミッション,「D」と「S」があって,「S」にするとかなり上まで引っ張ってくれますので,合格です!
昔のBMWのATシフトノブは操作しにくくて不満でしたが,E46はスティックタイプになっていますし動きもスムーズですので操作しやすく,この点も〇です。
この車は走行距離2万キロ代ですので,当然サスもへたっておらず,とっても動きがスムーズですので,コーナリング中の安定感もバッチリ!
私は色んな車に乗ってきましたが,コーナーが楽しくて仕方ない車は,そう多くはありません。
しかも,乗り心地が良くて尚且つコーナリング性能が高い…というのは,言わば相反する性能を両立することになりますので,相当の技術力がないとできないことなんです。
その点,BMWはさすがだなぁと思います。
この車に乗ると,やっぱり車はセダンだなぁ…,そしてFRだなぁ…,と感じます。
最近の若い人は,セダンに乗ったことがない,FFしか乗ったことがない,という人も多いと思いますが,是非一度,セダンに,FRに,乗ってみていただきたいと思います。
セダンの剛性感はハッチバックやワゴンより数段高いです。
同型車でセダンとワゴンの両方がある車を乗り比べると,これは明確です。
新車時は違いはちょっとなんですが,数年たつと違いは歴然です。
ワゴンが人気のボルボなんかもそうなんですよ。
ワゴンの積載性が必要なお仕事やライフスタイルの方は仕方ありませんが,車としての完成度,ボディ剛性,当然走行性能も,セダンが一番なんです。
さて,この車,何と言っても走行距離が少ないところが味噌です。
そして,記録簿を見ると分かりますが,毎回ディーラーできちんと整備されてきました。
車検切らして置きっぱなしの車は,どんなに走行距離が少なくても調子悪いものですが(※),ディーラー整備の車は安心です。
(※アメリカ車のタグから,リンカーン・タウンカーの頁をご覧ください。)
実際に,エンジン,ミッション,エアコン,その他,調子悪いところはありません。
前述の通り,サスもまったくへたっておらず,スムーズで気持ちの良い走りを味わうことができます。
この車に乗って感動するのは走りの性能だけではありません。
エアコンが素晴らしいんですよ!
オートエアコンをAUTOにしておけば快適なのは当たり前?
そう思われる方もいるかもしれませんが,大抵のオートエアコンは,温度設定をすると室内温度を管理して,ある程度の室温になると,風量を下げる,冬であれば吹き出す風の温度を下げる,などしてその室温を保とうとします。
これが曲者で,確かに室内全体は温かくなってるんですが,足元はまだ寒い…という時も,足元から噴き出している風の温度が下がってしまうんです。
仕方なく設定温度を上げると,今度は頭が暑い…という事態に。
それで,せっかくのオートエアコンなのに快適じゃない!ということになってしまうんです。
最終的には窓開けたり…。
ところが,この車のオートエアコンは,胸元の吹き出し口をAUTOとは独立して設定できるんです。
AUTOと連動して温風が出るようにもできますが,AUTOとは切り離して外気を入れたり,エアコンの冷風を出したりできるんです。
冬の時期は外気でOKです。
ここから外気を入れると室内温度は当然下がりますので,足元からはず~っと,温か~い風が出続けます。
加えて胸元の吹き出し口の風の向きを調整して,頭寒足熱にできるのです!
これは,めっちゃ快適です。
ベンツのオートエアコンも,オートで頭寒足熱を選んでくれる時があるのですが,いつもいつもではありません。
トヨタのオートじゃないエアコンは,昔はこれができたんですが,今のトヨタ車はなぜかできないんですよね。
一度これを味わっちゃうと,やみつきになりますよ!
ほんと素晴らしいです!
ATSのアルミホイールとピレリのスタッドレスは,どっちも新品を今年に入ってからおろしましたので,数百キロしか走ってません!
夏タイヤはホイールキャップになります。
夏タイヤも山はまだまだありますのでしばらく大丈夫です。
この車のホイールは鉄ではなくてアルミだって知ってました?
持つと軽さで分かります。
鉄チンではなく,アルミホイールにホイールキャップなんです。
ホイールキャップにちょい傷がありますが,新品のホイールキャップ4枚ありますのでご安心ください。
スタッドレスのタイヤホイールと新品ホイールキャップで20万近いです(爆)
真っ赤なシートカバーはPVC製です。
PVCは本革と同等の質感で,耐久性は本革より上というすぐれもののシート素材です。
いわゆるカスタムメイドで,シートにぴったりのサイズで作られていますので,言われなければカバーだとは分からないクオリティですよ。
スタンドのお兄さんにも「シート張り替えたんですか~?」と聞かれます。
カバーの下のシートの状態が気になる人もいるかもしれませんが,禁煙車ですから変な汚れや傷みはありませんのでご安心ください。
リヤシートのヘッドレストに少し日焼けがありましたが,万一カバーを外した時のための予備のヘッドレストがありますのでご安心ください。
このシートカバー,5万円近いです(爆)
もちろん新品です。
ここで本革シートについて一言。
日本では,本革シートは「高級」というイメージですが,欧米ではかならずしもそうではありません。
例えばアメリカでは,新車購入時にシートは革かモケットかを選ぶことができます。
どちらも追加料金はありません。
その代わり,アメリカ車の本革シートは,新車買って半年もするとしわだらけになり,1年もするとヒビが入ります。
ボルボも本革シートの質が良くありません。
ほとんどアメリカ車と同じクオリティです。
アメリカが主要マーケットだからアメリカ基準なんでしょうか?
私が今まで乗った本革シートの車で,これは凄い!と思ったのは,ディムラーのダブルシックスです。
この車の本革シートはコノリーレザーで,座ると革が分厚いのが分かります。
しわやヒビとは無縁です。
当然硬いんですが,これが長距離乗っても全く疲れず,イスの文化が長い国のシートは違うなぁ…と感じることができます。
次に良いのは,プジョーです。
こちらはディムラーのような硬さはありませんが,縫製の良さが際立ちます。
フロントとリヤの硬さが変えてあったりして,イスに対するこだわりを感じます。
こちらも長距離疲れません。
…で,肝心のBMWはどうかと言いますと,昔のBMWはシート硬かったです。
7シリーズのバッファロー革のシートなんて,全く沈み込まない硬さでした。
これも長距離疲れませんでしたよ。
3シリーズは,E30くらいまではモケットシートもとっても硬くて,ワーゲンやアウディと比べると「えっ?」と言うくらい硬かったんですが,最近のBMWはシートあんまり硬くないですね。
E30あたりと比べると,このE46も柔らかく感じます。
(それでも,日本車などと比べればまだまだ硬いですが…)
そこで,PVCのシートカバーが生きてきます。
もともとのシートにPVCの硬さが加わることによって,硬さが増し,ちょうど良い座り心地になるんです。
PVCは耐久性も高いですので,しわやヒビの心配もありません。
どうせ色変えられるなら「赤」でしょ?
…という訳で,とってもお洒落な318が完成しました。
シートカバーだからと言ってなめてはいけません。
ぴったりフィットのこのカバー,付けるのに工賃20,000円ほどかかります。
付けたり外したりをお手軽にはできませんので,ご了承ください。
外装は傷らしい傷はありませんし,塗装の焼けや傷みもありません。
前後バンパーの上面もドアミラーの上面もピカピカです。
洗車しながらチェックしても,気になるような傷や凹みはもちろんですが,小傷やえくぼも見つけられません。
本当に綺麗な外装です。
下回りやタイヤハウスの中まで,雨の日走らなかったんじゃん?と思うほど綺麗です。
内装も完全禁煙車で綺麗そのものです。
天井の浮きもありませんし,プラスチックパーツのマット塗装もべたついていません。
シフト周りなどのマット塗装に多少ひっかき傷がありますが,ほとんど気にならない程度です。
それに,この車,この辺の内装パーツがまだ新品で入手可能なんです。
しかも,そんなに高くありません。
ヤフオクに出してるパーツ屋さんもありますので検索してみてください。
気になる部分があれば,へたな中古パーツ探すより新品に交換が正解です。
この車は長崎の方が購入してくださいました。
ご成約ありがとうございます。
どうぞ末永く可愛がってやってください。