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ドアのデッドニング

お仕事用兼お買い物用の足車にY11ウィングロードを仕入れました。

オーディオの音があまりにもこもっていて,音にそんなにうるさくない妻ですら「なんかこもった音ね」と言う始末…ということで,オーディオを交換することにしました。

実は私,オーディオマニアでして…,昔はカーオーディオのインストールも自分でしてましたし,ホームオーディオもスピーカー自作などしていました。

バックロードホーンとかダブルバスレフとかドローコーンのスピーカー,知ってますか?

ホームオーディオマニアの間では有名なスピーカーたちです。

市販スピーカーで,バスレフやバックロードホーンを使って小さなスピーカーで低音を出すので有名なのはBOSEですね。

カーオーディオも,昔は純正が人を小ばかにしているとしか思えないようなオーディオだったので,交換するのが当たり前で,私ももう一台車が買えるのではないかと思うほどの金額をかけていましたよ。(笑)

最近は,純正オーディオがそこそこ良い音ですし,交換できないタイプのオーディオが増えたので,カーオーディオを交換する…ということが普通ではなくなってしまいましたね。

カーオーディオ屋さんも軒並みつぶれてしまいました。(泣)

Y11ウィングロードは,久々にオーディオ交換欲求度高い車で,俄然やる気満々です。

ただ,昔愛読していたAutoSoundなどの雑誌は,今はありません。

昔は雑誌が有力な情報源で,雑誌で高く評価されたデッキやアンプやスピーカーを選んでいました。

しか~し,今はネットという情報源があるじゃありませんか?

ということで,ネットで情報を得た結果,最近のデッキ(最近はセンターユニットと言うらしい)は,そんなに高い商品でなくても良い音がするらしいということが分かりました。

昔はNakamichiにこだわっていましたが,その必要もないようです。

安いに越したことはありませんし,どうせ音楽はiPhoneでmusicを再生するだけですので,Bluetoothが付いていて,シンプルで音が良いもの…ということでたどり着いたのが,carrozzeriaのMVH-6500です。

MVH-7500SCっていう,これより高いのもあるのですが,調べたら,RCAアウトプットが2系統しかなかったりとか,意外と省略されている部分が多く,どちらかと言うと,Pioneer Smart Sync という専用アプリのためのオーディオという感じで,値段はMVH-6500よりちょい高いものの,Pioneer Smart Sync を操作する以外の部分では決して上位機種という訳ではないことが分かり,あえてMVH-6500を選んだ次第です。

それに,MVH-7500SCには,iPhoneを固定するクレイドルが付いているのですが,Y11ウィングロードのオーディオを取り付けるところの上にはエアコン吹き出し口やナビの操作部があるので,クレイドルを使用してiPhoneを固定すると,それらが隠れてしまうことになります。

純正ナビは使用していませんが,エアコン吹き出し口が塞がれてしまうのはちょっと…ということで,クレイドルは使用しない,更に,Pioneer Smart Sync の評判が悪く,このアプリを使って音楽を流すとボリュームが1/10くらいになってしまうとか,使い勝手が良くないとか,評価がめちゃくちゃ低かったので,アプリ使用に特化したMVH-7500SCは使えないなぁ…というのもありました。

結果は,オーライです。

一応,Pioneer Smart Sync もiPhoneに入れましたが,Pioneer Smart Syncは使わずにmusicから直接Bluetoothで音を出すこともできますし,なかなか良いですよ。

音も良いですし。

問題はスピーカーです。

デッキ(外部アンプを使用しない時はデッキのアンプ部)も音にかなり影響しますが,なんと言っても音を決定付ける一番の要素はスピーカーです。

…という訳で,スピーカーだけは良いものを使わないと意味がありませんので,と選んだのは,Mac Audio のPremium13.2です。

13cmのコアキシャルツーウェイスピーカーです。

Y11ウィングロードのドアには,16cmとか17cmのスピーカーが入るのですが,私の経験からはドアスピーカーは13cmがベストなんです。

もちろん,コーン紙が大きければ大きいほど低音は出るのですが,低音と中音と高音のバランスを考えると,13cmが良いんですよね。

昔は,Sound Streamの10cmフルレンジのスピーカーで低音ビシビシ出したこともありました。

もちろん,小さい方が良いという訳ではありませんし,小さければ何でも良いという訳でもありませんよ。

ちゃんとした13㎝のスピーカーは,安物の16㎝のスピーカーより低音もパンチも出るんです。

ちゃんとインストールすればですけど。

という訳で,気合入れてデッドニングしました。

左が内張りを剥がした状態,右がデッドニング終了してスピーカーを取り付けた状態です。

スピーカーが13㎝だとバッフルボードの面積が増えるので,そういう意味でも高音質を望めます。ちなみに18㎜厚のバッフルボードです。

見えませんが,ドアの中にも沢山細工をしています。

鉛テープとレジェトレックスとエプトシーラーをかなり使ってます。

全部鉛テープだとかなり重くなってしまうので,レジェトレックスと使い分けてます。

防振もレジェトレックスで行なう人もいますが,レジェトレックスは結局ブチルにアルミ板貼っただけのものですので,やっぱり防振は鉛テープなんですよね。

…で,ここでホームオーディオの知識が活きるのですが,デッドニングし過ぎが逆効果になるんです。

ホームオーディオのスピーカーのバスレフのように,音圧の抜け道を作ってあげる方が良いんですよ。

ただ,この穴から音圧(低音)が出るので,内張りがビビッてしまったりするので,ここは秘密の細工が必要になります。

このおかげで,デッキのイコライザーを低音ビンビンにして,更に「バスビートブラスター」というサブウーハーが付いてるみたいな低音にできるスイッチも入れても,ビビりも音割れも一切ない完璧なデッドニングになりました。

もちろん,そんなに低音強調しては音楽としては聴けませんので,バランスを考えたほどほどの低音で聴いてますが,低音を出せるか出せないかは音質に大きな影響を与えますので,出せる低音を出さなくても高音質に貢献できるのです。

曲や気分によっては,ビンビンの腹に響く低音を楽しむこともできますが。

今回取り付けたMVH-6500ですが,箱を開けてビックリしました。

見てくださいよ,純正オーディオと比べたこの小ささ。

CD再生の機能とかがないのですから,まぁこんなものなのでしょうか?

完成したドアはこんな感じです。

私は,あくまで純正ライクな仕上がりが好きです。

かすかに見えるブルーのスピーカーが素敵でしょ?

フロントドアはかなり重くなりましたので,閉める時の音も変わりました。

Y11ウィングロードは,リヤドアにはスピーカーが入っておらず,リヤスピーカーはDピラーに4×6インチの楕円スピーカーが入っています。

バランスを考えてリヤは音は出していませんが,フロント2発で十分ですね。

カーオーディオはスピーカー4発という既成概念をお持ちの方が多いですが,実は2発の方が音場も音像も自然なんですよ。

Art Pepper Meets the Rhythm Section をかけると,Art Pepper がどこで演奏しているか分かるかのようです。

リヤシートの人のためにはリヤスピーカーがあった方が良いですが,リヤシートに人が乗ることはほとんどありませんし,もしリヤに人が乗った時は話聞こえないのでオーディオ鳴らさないですのでね。

シボレー・アストロにオーディオをインストールした時も,リヤスピーカーはサブウーハーに改造しちゃいました。アストロのリヤスピーカーはバックドアに付いてますので,後ろから音が聞こえてくるのも不自然ですし,運転席までの距離が遠くて,音が聞こえるまでの時間差があって,聞こえ方がなんか変なんですよね。

低音であれば多少の時間差は逆に低音を増強してくれることになりますのでOKなんです。

今回のウィングロード,これだけ低音が出ていれば,サブウーハーの必要性は感じません。

100点の仕上がりです。

ホームオーディオのスピーカーたちです。

分かりやすい図ですね。

バックロードホーンは,スピーカーの後ろにホーンを付けて,そのホーンをぐるーっと前に持ってきたっていうイメージですが,実際には木で作るのでこの図のようになります。

ダブルバスレフは,エンクロージャーの中に仕切りを作って,そこにもダクトを付けます。ダクトが見える所に2つ付いているわけではありません。

バックロードホーンは,低音がかなり強調されますので,小さなスピーカーの方が相性が良いです。

ドローコーンの下のスピーカーは線がつながっていません。上のスピーカーの音圧で動いて音を出します。

フロントロードホーンは,カーオーディオでも時々トゥイーターでありますね。

バスレフはダクトの太さや長さによって音が変わります。

私はカーオーディオでも本当はダクトを付けたいのですが,まぁ,あまり現実的ではないのでダクトを鳴らす…というよりは音圧を抜く…という意味合いだけ考えるようにしています。

せっかくオーディオをインストールしてGood Soundを聴けるようにしても,ズンズンシャカシャカと外に音漏れしている車はカッコ悪いですね。

まるで宣伝カーのように,周りの車にも音楽を聞かせちゃってる人もいます。(笑)

ちゃんとしたデッドニングをすれば,そんなことにはなりません。

このウイングロードは,結構なボリュームでmusicを楽しんでいても,外にはほとんど音が漏れていません。

うーん,我ながら素晴らしい出来です!

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