私が愛したBMWたち
E90で久しぶりにBMWに乗り,やっぱりBMWは良いなぁ…としみじみと思いました。
…という訳で,今までに所有したBMWたちを思い出してみたいと思います。
まずは2002(マルニ)です。
写真のターボ用オーバーフェンダーは本国仕様です。
正規輸入車は,日本の法規ではFRPのリベット止めでは認可されず,フェンダー叩き出しののっぺりしたオーバーフェンダーなんですが,本国仕様の方が迫力あって断然カッコ良いですね。
私の2002は,実はターボではなく,エンジンをチューニングしてウェーバーキャブとストレートマフラーで武装したターボルックでした。
今は無きBritっていうBMWのチューニングファクトリーで作ってもらいました。
チューニングファクトリーと言うと聞こえが良いですが,オヤジが一人でやっているただの整備工場で,作業進んでるかなぁ…と思って見に行くと全然進んでいなくて,「呑みに行くべよ」と言われて呑みに連れて行かれてごまかされる…(笑)ということを繰り返し,それでも何とか根気よく催促してやっと完成したという,いろんな意味で思い出深い車でした。
このオヤジ,腕は確かで,当時ベンツの190が発進加速遅くて遅くてどうしようもなく,ここに持ち込んでチューニングしてもらってた人たちが沢山いました。
私の2002も,仕上がりはばっちりで,ターボより速かったですよ。
パワーを食ってしまうしどうせ効かないからということでエアコンレスでしたが,三角窓を開けると爽やかな風が抜けるので夏でも普通に乗ってました。
今見ると,本当にシンプルなインパネですね。
車ってこれで良いんだなぁ…と思います。
次に乗ったのは,E34の535iです。
ビッグシックスと呼ばれる3.5リッター直6エンジンをフロントミッドに搭載しています。
SOHCなんですが,パワー感は後期のDOHCになった525iよりも当然ですが数段上です。
V8DOHCの530iや540iよりも,535iの方がBMWらしかったです。
ワイドキドニーグリルも好き嫌いが分かれましたね。
私は,最後まで535iが好きでした。まぁ,自分が乗っていたってこともありますけど…。
直6エンジンは,気持ちE名機と言えるエンジンが多いですよね。(おじさんなら分かると思います。)(笑)
525iは時計がアナログですが,535iは写真のようなオンボードコンピューターでした。
エアコンの温度調整のアナログのダイヤル,懐かしいですね。
お次はこちら,E23の745iです。
年代的にE34より遡るのですが,E34と同年代の7シリーズのE32はE34の5シリーズを平べったくしたようなデザインで,あまり好きではありませんでした。
E23は今見てもカッコEです。
745という車名ですが,排気量は4500㏄ではなく,3500㏄のビッグシックスのターボ付きです。
このエンジンが素晴らしいんですよ。
例えば,高速道路の追い越し車線を○○○Km/hで気持ちよーく走っている時に,走行車線を走っていたクラウンなんかが急に追い越し車線に出てきて,グーッとブレーキをかけたとします。
その後,そのトロっちいクラウンが走行車線に戻った後でグワーンと加速する際に,ノンターボのビッグシックスだとちょっとかったるいんですが,ターボだとヒュイーンという過給音と共に,背中をシートに押し付けられながら加速するんですよ。
うーん,たまりません!
リヤのエンブレムがトランク後端の角の所に付くので平らじゃなくて角のアールに合わせて曲げられてたりとか,はっきり言って渋過ぎます。
私の745iはシートがバッファロー皮革だったんですが,このシートがまた秀逸で,硬くて全く沈み込まないんですが,どんなに長距離乗っても全然疲れませんでした。(「本革シートについて」もご覧ください。)
なぜかBMWのシートは昔の方が良かったですね。
「オープンカーの魅力」にも登場しているE30の318iカブリオレ,こんなBMWにも乗ってました。
フルオープンではなく,バウア社がコーチビルドしたTC(トップカブリオ)です。
このE30は「六本木のカローラ」と言われて馬鹿にされていましたが,乗っては本当に良い車でしたよ。
カローラとは比べ物になりません。(当然ですが…。)
で,「BMW318i(E46)」で紹介しているE46になります。
実は,これの前の型のE36は,新車購入を検討していてディーラーに何度も足を運びました。
試乗車に乗ったりもしたのですが,どうもピンとこなくて,購入に至らなかったんです。
E46は,久々のBMWってことも手伝って,いやぁBMWってこんなに良かったっけ?と,うかつにも思ってしまいました。
昔のBMWの匂いを感じることのできるBMWです。(文字通りの匂いも昔と同じでした。)(笑)
E46は途中でフェイスリフトされていて,前期型と後期型ではかなり印象が異なります。
私はこの前期型が好みです。
現在に至ります。
E90の320iです。
車については「BMW320i(E90)」で紹介していますのでここでは触れませんが,BMWのディーラーについて一言。
実はこの車,スターター(セルモーター)の不具合があって,ちょっとセルのまわり方が変だったので水戸市にあるモトーレンという正規ディーラーに持ち込みました。
このディーラーの対応が最悪でした!(怒)
ここで購入した車ではありませんのである程度は仕方ないとは思うのですが,人を子馬鹿にした態度が見え見えなんですよ。
客を待たせる待たせる!
やっと受け付けてくれて車を置いてきましたが,「代車はあるんでしょうか?」と尋ねると,「代車はありません。必要でしたら有料でレンタカーをお貸しします。」ですと。
最近では,国産車のディーラーでもこんな対応はしませんよ
代車ないならないで,もっと違う言い方ってものがあるでしょうよ。(怒怒)
しかも!しかもですよ!
車を置いてきて4日目に電話で様子を聞くと,まだ手を付けていないと言うではありませんか!(激怒)
あり得ません。
いくら忙しくても,これはないでしょう!
…という訳で,工場を変えたことは言うまでもありません。
ヤナセの神対応とは雲泥の差です。(「VWについて思うこと」もご覧ください。)
車(特に輸入車)を永く快適に乗れるかどうかは,良いディーラー又はショップと巡り会えるかどうかにかなりの程度依存していますね。
アルファロメオといいBMWといい,新車販売が調子良いディーラーは,天狗になってしまって,他で買った車を整備や修理だけで持ち込む客を煙たがる傾向がありますね。(「アルファロメオ147Ti」もご覧ください。)
ちょっと成功すると天狗になってしまうことって,まぁ,誰でもそういう傾向はあるとは思います。
でも,初心を忘れてはいけないですね。
会社を一から立ち上げて大きくした社長が,謙遜で物柔らかな人だと,この会社はずっと大丈夫だなと思います。
一方,取引業者などに威張り散らしている社長や役員がいる会社は,遅かれ早かれ潰れます。
私は,そうやって倒産した会社を沢山見てきました。
人間の不完全さの表れですね。
自分はそうならないようにしようっと。
(天狗になるほど成功してないので大丈夫?)(爆)