日産 ティーダ・ラティオ

何の変哲もない日産車なんですけど,このティーダ・ラティオ(名前長いなぁ…),良い車なんですよ。

日産がルノー傘下になってから開発された車なので,ルノーの血が濃いんです。

プラットフォームはルノー・ルーテシアと同じなので,フランス車っぽい乗り味なんです。

日産はこの車を「小さな高級車」と言って売り出しましたが,内外装の質感や仕上は,実はそれほど高級ではありません。

まぁ,ちょっと昔の日本の小型車に比べれば,ダッシュボードがプラスチックプラスチックしてなかったり,ドアの内張もちゃんと合皮貼りだったりと,頑張っているなぁとは思いますが,詰めが甘いというか,高級車を謳うならもう少しお金をかけて欲しかった,惜しいな~という感じです。

本革ステアリング,オートライト,フルオートエアコン,フルカラーバックカメラ,オートコーナーポール(夜間照明付)などの高級車っぽい装備は付いていますが…。

本当の高級車作っちゃって,もの凄く高い価格になっちゃっては元も子もないですので,このくらいが妥当な線だったのかもしれませんが…。

「小さな高級車」と言うと,メルセデスベンツの190(W201)を思い出しちゃいますよね。

こちらでございます。

190はSクラス(W126) と同じ車をサイズダウンして作った車で,メルセデスベンツは小さな車を作るノウハウがなかったので,そういう車になってしまいました。

なので完全なオーバークオリティで,日本の5ナンバーサイズなのにめっちゃ高級感満点で,2000㏄のエンジンなのに2速発進のミッションの設定までSクラス(3800㏄~5600㏄)と同じだったので発進加速遅くて,乗ってびっくり!,なんじゃこの車は?という感じでしたが,「小さな高級車」であることは一目瞭然で,この頃現役だった世代は,「小さな高級車」という言葉に敏感で,ティーダ・ラティオを含めて国産メーカーが「小さな高級車」という表現を用いると,ちょっと厳しい目で見ちゃうんですよね。

当時W201 は「コベンツ」などと言われて馬鹿にされていましたが,馬鹿にしている人は「コベンツ」すら買えない人たちで,ひがみやっかみだったことは言うまでもありません。

190E2.5-16エボリューションなんていう化け物みたいなスポーツモデルもありました!

まぁ,それはさておき,ティーダ・ラティオ,実は,内装の作りなど細かいこと言ってんじゃないよという感じで,乗り味が高級なんです!

フランス車っぽいと書きましたが,絶妙な乗り心地なんですよ。

シートは,表面は柔らかいけど奥が硬い,いわゆるフランス流!

サスセッティングは,決してフワフワではなく,かといって硬すぎず,ちょうど良い塩梅というか,段差をトントントンといなしていく乗り味は,ちょっと前の国産小型車ではとうてい期待できなかった絶妙なセッティングです。

石畳の道が多いフランス車は,こんなシートやサスセッティングの車が多いんですが,まさにそれです!

JAXが輸入していた頃の,車名が数字だったころのルノー車をご存知の方は,乗ると懐かしく感じると思います。

当時は,5(サンク),19(ディーズヌフ),21(バンテアン),25(バンサンク)といったルノー車が正規輸入されていました。

特に,この19(ディーズヌフ)は,乗り心地が秀逸でした。

サスセッティングもさることながら,シートが良かったんですよ。

「つきたてのお餅のような」という形容詞がぴったりのシートで,日本車の柔らかいシートは長距離乗ると腰が痛くなるのですが,ルノーのシートは柔らかいのに腰は全然痛くならず,疲れ知らずでした。

素晴らしいシートに加えて,サスの絶妙なセッティングとちょっと緩いボディがぴったりマッチして,本当に良い車でしたよ。

形が地味で外車っぽくないので,不人気車であまり売れませんでしたけど…。

今見ると,何となく日産車っぽいような気もしますね。

当時はルノーと日産は関係がありませんでしたので,偶然だと思いますが…。

こちらは5(サンク)です。

5は結構売れましたので,見たことあるという方も多いかもしれません。

有名なのは5バカラです。

「バカラ」はルノーの高級グレードの名称で,本革内装やリヤトレーの下のスーツケースなどで高級感満点なグレードですが,ダッシュボード周りは他のグレードと同じもろプラスチックな作りで,でもそこがまたフランス車っぽい雰囲気で良いんですよね。

当時フランスの大統領も乗っていた25(バンサンク)でもそれは同じで,やっぱりダッシュ周りはプラスチックプラスチックしてました。

現在の数年でベタベタしてしまう塗装仕上よりも,潔くて良いですけどね。

さて,ティーダ・ラティオですが,日産のサニーを乗り継いできた年配者が乗ってるケースが多く,オヤジ車というイメージになってしまってますが,それはサニー無き後5ナンバーのセダンがこのティーダ・ラティオしかなかったのでセールスマンがオヤジに勧めた結果であって,ティーダ・ラティオはサニーの後継車では決してありません。(別にサニーをけなしている訳ではありません。)(汗)

絶妙なシートのセッティングを味わうには革シートよりもこちらのモケットの方が向いています。

ずっと日本車に乗ってきた方は,座るときっとびっくりすると思います。

かつてのルノーのシートと同じように,このシートも長距離を乗ると良さが分かります。

腰が全く痛くなりません!疲れないんですよ!

ティーダ・ラティオに乗ってる年配の方々は,この車の良さを分かって乗っていらっしゃるのかどうか,ちょっと疑問に思うこともありますが,少なくてもプラットフォームがどうとか,サスセッティングがどうとか,そういうことは考えないで乗ってるんでしょうねぇ?

買い物車として乗られているケースがほとんどですので長距離乗ることもあまりないでしょうから,シートの良さを感じることもなく,ちょっともったいないような気もします。

もともと日本車は工業製品としては優秀ですので,それに絶妙な「味」が加われば最強なのですが,この車,乗ると「最強じゃん?」と思います。(オヤジ車というイメージさえなければ…)(笑)

安く買えて,長距離疲れず,燃費も良くて,壊れない…ということは,営業車としても最強じゃないですか?

地味で目立たないことも,営業車には大切ですが,その点でも合格です!(笑)

マーチやノートに乗っている方にも,是非一度ティーダ・ラティオに乗っていただきたいと思います。

同じ日産車なのにこんなに違うの?と思うはずです。

マーチはK11の頃は良い車だったんですが,K12はタイミングチェーンが切れるし,K13はタイ製になっちゃっていまいちなんですよね。

E12ノートは3気筒エンジンが煩くて,高級という感じとは程遠いですし,同じ日産のシートなのになぜか長距離乗ると疲れるんです。

やっぱり,日産が言うように,ティーダ・ラティオは小さな高級車なんですね。

ゴーンさんの件で日産に対するイメージが悪化してしまったことは確かですが,ルノー傘下になって悪いことばかりではなく,ティーダ・ラティオのような面白い車が普通に出てきたという点では,良いこともあったように思います。

日産は,1980年代に,フォルクスワーゲンのサンタナというパサートの姉妹車を日本でノックダウン生産して自分のディーラーで売ってたの知ってますか?

こちらでございます。(懐かしい~!)

この時得たノウハウを生かして作ったのが初代プリメーラで,プリメーラはヨーロッパ車に近い乗り味で人気車になりました。

今回のルノー傘下になった件も,この後の車作りに是非生かして欲しいものですが,この後の型の「ラティオ」(ティーダの名前は消滅)はタイ製になってしまいましたので,生かすも何も車好きの期待は泡と消えたのでした。(爆)

さて,今回のティーダ・ラティオ,まるで新車?と思うほどの超極上車です!

車検はもちろん,6ヶ月点検(!)と12ヶ月点検も同一ディーラーで実施しています。

車検の合間に12ヶ月点検する人はいますが,更に6ヶ月点検までする人は少ないですよね。

ビックリです!

平成30年11月に6,391Kmでスピードメーターを交換しているので,現在の4,377Kmと足すと,実走行は10,768Kmです。

ディーラーで新品交換して記録簿にも記載されていますのでご安心ください。

確か,メーターの不具合が多くて、無償交換キャンペーンやってたような記憶がありますので,それで交換しているんでしょう。

タイヤの山もまだまだたっぷりあります。

ホイールキャップはプジョーのものを付けています。

ルノーじゃないの?と思われるかもしれませんが,たまたま家にあったものなので…。(汗)

でもこのデザインが妙に合っているんですよ。

日産純正のものより数段カッコ良いです!

アルミ入れても良いですが,絶妙な乗り心地を保つには,インチアップしない方が良いです。

インセットも純正と同じにして,当然ですがタイヤの太さも純正と同じがベストです。

太いタイヤ入れたりインチアップしたりするとカッコは良いですが,バタバタした乗り心地になってしまう場合がほとんどです。

フランス車乗りは,素の状態を好む方が多く,わざわざ鉄ホイールにホイールキャップ無しで乗る方も多いんですが,ティーダ・ラティオでそれをやると貧乏くさくなってしまいますからお勧めしません。(笑)

私は鉄チンホイールにホイールキャップも結構好きです。

この車のミッションはCVTです。

最近のCVTは性能良いですねぇ。

燃費重視の走りをすると,リッター18Kmくらい行きます。1500㏄にしては優秀ですよね。

スポーティーな走りをしたいときは,シフトノブにある小さなボタンを押すと,sportモードになって,とっても元気な走りをできます。

前述の足回りのセッティングと相まって,sportモードでの走りはスポーツカー顔負けの迫力ですよ。

1800㏄のマニュアルミッションも魅力的ですが,1500のCVTでもなかなかどうして,侮れません。速いです!

エンジンルームも綺麗です。

この車の魅力の一つがこの広大なトランクルームです。

ゴルフに対するジェッタのように,ティーダに対するティーダ・ラティオの優位性の一つです。

トランクがあることは,積載性だけでなく静粛性でも有利です。

この点は軽自動車のリヤシートに乗ってみると良く分かると思います。

フォーマル感を感じることができるのもセダンの魅力です。

セダンであることの意味,ある程度の年齢の方なら分かりますよね。

いつものように,艶々ピカピカのボディです。

良い車だなぁ…。

オヤジ車のイメージさえなければ…。(爆)

この車は車検を取得してからお譲りしました。

ただ車検を通しただけではなく,きちんと整備をしての車検取得です。

もちろん整備保証付です。

ヤフオクで良くある「予備検」は,整備はしていませんのでご注意ください。

「予備検付なので安心です」と記載している出品者がいますが,予備検はちっとも安心じゃありません。

しかも,登録時に自賠責保険や重量税などの諸費用が結構かかりますよ。

予備検なのに「車検2年付」と記載している出品者もいますが、予備検の場合は「車検なし」と表示するのが正式です。

素人は分からないだろうとの意図が見え見えの,ほとんど詐欺みたいな出品者は,他のことも知ってて黙っている可能性がありますので,要注意ですよ!

どうぞ,騙されて嫌な思いをしませんように。


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