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ドゥカティ スーパースポーツS

以前に乗っていた900SSは,軽くてヒラヒラでとっても面白いバイクでした。

900ccLツインのデスモドロミックエンジンの,どこまでも回っていくような軽い吹け上りも印象的でした。

で,最新のドゥカティはどうでしょうか?

ということで,スーパースポーツSが,現在の私の愛車です。

最新と書きましたが,つい最近,スーパースポーツ950が出ましたので,私のスーパースポーツ(939)は一つ前になってしまいました…。(-_-;)

ちなみに,車名が950に変更になったのでエンジンの排気量がアップされたと思われがちですが,排気量は937ccのまま変更ありません。

変わったのは,排ガス規制対策とカウルのちょっとしたデザインとメーターのフルカラー化で,いわゆるマイナーチェンジです。(コーナリングABSも付きましたね。)(クラッチも油圧になりました。)

937㏄なのに939っていうのも不思議でしたが,排気量が変わってないのに950というのも不思議です。

DUCATIでは車名と排気量がリンクしていないことが時々あるんですね。

私のDUCATIスーパースポーツS(939)はこちらでございます。パチパチパチ…。

最初に見た印象は,ちっちゃいなぁ…でした。(これの前がR1100RTだったこともありますが…。)

乾燥重量184Kg,燃料と油脂類を入れても210Kgですので,大型バイクとしてはかなり軽量で取り回しも楽です。

走り出してもその印象は変わらず,コンパクトで自在に操れる…という印象です。

軽い前傾の目線の先にはこれから自分が走る道路がありますので,路面状況を見ながら走れる安心感と楽しさがあります。

走りながら,うわぁ,楽しい!と何度も言っちゃいます。

そういうバイクって良いバイクですよね。

Sは前後サスがオーリンズになります。

ハーレーのスポーツスターSのリヤサスをオーリンズに換えた時の劇的な変化を経験して,オーリンズの素晴らしさは良く分かっているつもりです。

ノーマルよりちょっと長めのオーリンズにしたので,コーナリング性能がバッチリ上がりました。

乗り心地もノーマルサスより断然良かったです。

スーパースポーツSのサスペンションも,初期沈み込みが柔らかく,その後の腰がしっかりしていて,オーリンズだなぁ…と思うサスセッティングです。

しかも,スーパースポーツSはフロントもオーリンズなんです!

この足周りも,楽しさに一役買っているに違いありません。

ノーマルマフラーなのに,この音で良いの?…と思う迫力サウンドもドゥカティならではです。

最近のバイクのマフラーが短いのは,乗っている人にサウンドを聞かせるためなんですってねぇ。

確かに,乗っている人が気持ち良くなれることが一番大事ですもんね。

音も,バイクの楽しさの大切な要素ですので。

実は,イタリア本国仕様はもっと大きな音らしいです。

日本の騒音規制に合わせて消音しているみたいですね。

なのにこの音かぁ…。オヤジには十分です。(笑)

この色,スターホワイトシルクという色なんですが,マットなホワイトで素敵でしょ?

フレームとホイールの赤が映えますね。

ボディが赤だとホイールが黒になって汚れが目立たないのは良いんですが,赤いフレームとボディの色が同化してしまって,普通っぽくなってしまうんです。

オートバイは趣味の乗り物ですし,美しいトラスフレームを魅せるには,オプションカラーのスターホワイトシルクの方が◎だと思います。

ブレーキはラジアルマウントのブレンボです。

アジア向けのバイブレではなく,本当の(笑)ブレンボはやっぱり満足度が高いです。(ブランド主義?)(笑)

ブレンボのブレーキは説明の必要はないかも知れませんが,握っただけ効いてコントローラブルなブレーキでありながら,絶対的な安心感を得られる素晴らしいブレーキです。

もちろん,リヤブレーキもブレンボです。

それにしても,美しいバイクだなぁ…と思います。

ミラノ国際モーターサイクルショーで「最も美しいバイク」に選ばれたのも納得です!


写真を良く見ていただけると分かると思いますが,このバイク,クリップオンハンドルがトップブリッジの上に付いているんですよ。

なので,ポジションがもの凄く楽ちんです。

もちろん直立姿勢ではありませんが,軽い前傾といった感じで,全然きつくありません。

昔のSSは,ポジションかなりきつかったですが…。

そして,このスリムなシートと相まって,足つきも良いんです。

赤いステッチが素敵でしょ?

シート上面はスエードのような質感の生地になっていて,高級感があります。

シート高は810mmですが,足つきはシート高だけでは分かりませんね。

小柄で短足の私でも余裕です。(笑)

リヤシートのカバーはSの標準装備です。

速そうなデザインとスーパースポーツという車名から,乗りにくそうなイメージを抱くかも知れませんが,そういう訳で,もの凄く乗りやすいドゥカティです。

スクリーンを上げることができたり,純正オプションでパニアがあったりと,ツーリング向けのバイクなんです。

ドゥカティ・パフォーマンス製のもっと大きいスクリーンもあります。

昔のSSの時は名前通りのスーパースポーツだったんですが,ドゥカティの方針転換なんでしょうか?

とってもフレンドリーになりました。

乗りやすいから良いですけど。(笑)


相変わらずドゥカティらしいなぁと思うのは,クラッチです。

湿式なのに,まるで乾式みたいなつながり方です。

発進時にちょっと気を遣います。

でも,慣れれば平気です。

ライディングモードをURBAN,TOURING,SPORTの3つに設定できるんですが,一番大人しい設定のURBANは,はっきり言って使えません。

設定が緩すぎて逆に走りにくいんですよ。

私は潔くSPORTだけを使っています。

TOURINGは試してないので,どんな風か分かりません。(爆)(今度試してみますね。)(笑)

オリジナルで設定を変えることもできますので,そういうのが好きな方は自由に設定することができます。

私は面倒くさいことが嫌いなので,メーカー推奨のSPORTで満足ですが…。(笑)

メーターはこんな感じです。

DTCはドゥカティ・トラクション・コントロールのことです。

DQSはドゥカティ・クイック・シフターのことです。

いちいちドゥカティって付かない方が分かりやすいんですけどねぇ。(-_-;)

DQSのU/Dは,アップもダウンも両方機能してますよっていう表示です。

クイック・シフターは最近付いているバイクが多いですね。

賛否両論で,そんなの要らないという方も多いですが,いやぁ,良いですよ。

一度味わうと,楽で便利で速くて,素晴らしいです!(笑)

燃料計の左右にある枠の中は,左のハンドルにあるスイッチで色々と表示を変えることができます。

サイドスタンドが出ていることと,グリップヒーターがONになっていることも表示されていますね。

このグリップヒーターなんですが,取扱説明書に記載されている操作方法と,実際の操作方法が違います。(笑)…まぁ,イタ車ですので。(-_-;)

グリップヒーターも一度味わっちゃうと手放せませんね。(笑)

スマホをBluetoothでつなぐこともできます。

私は面倒なのでしてませんが…。(爆)

メーターの左下に見える赤い小さなランプは,ETCの表示ランプです。

ディーラーでメンテナンス受けましたので,serviceの表示は消えてます。

ついでにPINのリセットもしてもらいました。

走行距離は現在3,000Kmちょっとです。

TOURING試してみました!

実は…(-_-;) あまり違いが分かりませんでした。(笑)

前に遅い軽トラが走っていて,2速3,000rpmとかで走っている時に,SPORTだとちょっとぎくしゃくしちゃうんですが,TOURINGだとアクセルの微妙な動きに敏感過ぎないので走りやすい…という感じはしました。

SPORTが本来の姿で,TOURINGやURBANは電スロ使ってわざと遅いセッティングにしているのですから,SPORTでアクセルワークに気を遣いながら走る方が潔いように私は思います。


ヘルメットホルダー付けました。KijimaのDUCATI SUPER SPORT専用品です。

純正キー2本とヘルメットホルダーのキー2本あります。

ETCの本体はシートの下に綺麗に収まっています。


エンジンは,水冷L型2気筒テスタストレッタ11° 937ccです。吸気バルブと排気バルブの両方が開いているのがクランクが2回転する720°(360°×2)のうち11°というエンジンです。最高出力110ps/9,000rpm,最大トルク9.5kgm/6,500rpmとドゥカティにしては控え目ですが,3,000rpmで最大トルクの約80%を,5,000〜9,000rpmで約90%を発揮するというエンジンで,とっても乗りやすいです。

しかも,回せばデスモドロミック機構の恩恵でフリクションなく回転が上がり,どこまでも回っていくかのようなエンジンフィーリングでとってもスポーティです。

高回転高出力型のエンジンは,下のトルクがなくてスカスカっていう場合が多いですし,低速トルク型のエンジンは上の頭打ちが早い場合がほとんどですが,そういう訳でこのエンジンは,下のトルクも上のパワーも両方あるという,なんとも贅沢で素晴らしいエンジンなんです。

3,000~9,000rpm+αという広い範囲の回転数の,どこからでも素晴らしい加速を味わえます。

6速3,000rpmで普通に走れると言えば,このエンジンのフレキシブルさを分かっていただけると思います。

デスモドロミックを分かりやすく解説した図です。

普通のエンジンはバルブを閉じる力はバルブスプリングが担っていて,開ける時にカムがバルブを押し下げますが,デスモドロミックではバルブを閉じる方向もカムで強制的に行います。

普通のエンジンの場合,高回転になるとバルブの往復運動にスプリングがついていけなくなるため(これをバルブサージングと言います。),高回転型のエンジンではスプリングを太い(強い)ものにする必要があります。

ただ,そうすると当然ですが,バルブを開ける力が余計に必要になり,エンジンのパワーを食われてしまいます。

高回転高出力型のエンジンのアクセルレスポンスが,低回転から中速回転くらいまではもっさりしている場合が多いのは,バルブスプリングが強化されていることが一因です。

まぁ,仕方ないことではありますし,逆にそれが良いと思っていた時代もありますが…。(笑)

ところが,デスモドロミックではバルブスプリングを使っていないので,スプリングによるパワーロスがなく,どの回転域でも回転の上昇が非常にスムーズで,軽く回るレスポンスの良いエンジンになります。

これが,どこまでも回っていくような感覚の,スポーティーなエンジンの秘密です。

アクセルを開けるのが超気持ち良いです。

実は,ハーレーの低回転トルク型のOHVエンジンも私は好きなんですが,ドゥカティのLツインはそれとは対極をなす気持ち良さです。(ツインエンジンの鼓動感を味わえるっていう点は一緒ですけど。)

若い頃は好んでハーレーに乗ってましたが,オヤジになったら,ハーレーに乗るのはなんか恥ずかしいんですよね。(ー ー;)

オヤジにはドゥカティの方が似合ってるって思いませんか?(笑)

デスモドロミック機構は,かなり昔にプジョーやベンツがレーシングカーで採用していたりして,ドゥカティが開発したものではありませんが,今ではドゥカティの代名詞のようになっていますね。


スーパースポーツSもやはりドゥカティです!

ポジションが楽で,ツーリングに最適なバイクでありながら,実はスポーツ走行が最も得意なバイクであることは間違いありません。

SSの形をしたツーリングバイクではなく,ポジションの楽なSSという形容がぴったりだと思います。

まさにスーパースポーツなんです!

どっちにしても…ツーリングに行った先で峠も楽しめて,実は公道では最強!なバイクです!


まっすぐ走ってもゆっくり走っても楽しいバイクですが,一番楽しいのは何といってもコーナーです。

峠はこのバイクの本領発揮です!

BMWのテレレバーが峠では最強だと思ってましたが,「楽しさ」という点ではこっちの方が数段上を行きます。

上体を伏せて腰を落とし,フロントタイヤに荷重をかけて,曲がりたい方向を見る…と,グングン曲がります。

コーナーがめっちゃ速くて楽しいです!

その後,アクセルを開けて加速していく時の音がまた良いんです!

4気筒のフォーンという音も嫌いじゃないですが,Lツインのドゥルルーンという音も良いですよねぇ。(^^)v

リッタークラスの4気筒でフォーンという音を聞けるほど上まで回すのは公道ではまず無理ですが,ドゥカティのLツインは上まで回し切らなくても気持ち良いですので,フラストレーションがたまりません。

なのに,回せば回る,回したら回したで面白いし気持ち良い,…いやぁ,万能です!

110PSと侮るなかれ!

4気筒150PSのバイクと乗り比べても全く引けを取りませんよ!


AELLAのエンジンスライダー付けました。こんなちっちゃなパーツなのに35,000円もします。(-_-;)

OILはモチュールとか入れないで,DUCATI指定のShell ADVANCE ULTRAを使いましょう。

その方が調子良いです。

Use onlyって書いてありますし…。




ドゥカティは,良くバイクのフェラーリと言われます。

公道を走れるレーサーという意味でそう言われているのなら良いのですが,乗っている時間よりも壊れてファクトリーに入っている時間の方が長い…という意味でそう言われているのでないことを切に祈ります!(爆)

このバイクの素晴らしさを動画でご覧ください。


もう一本いっとく?(笑)


サーキットを走るならパニガーレの方が良いですが,公道をスポーティーに走るならスーパースポーツSが断然お勧めです!



あまリング5㎜ってとこだなぁ…とリヤタイヤをまじまじと見ていたら発見してしまいました!

溝の中がひび割れています!(-_-;)

走っていて滑る感じもないですし,溝もたっぷりあってまだまだ大丈夫と思っていたのですが…(大汗)

新車の時からのタイヤですので仕方ありません。

…ということで,タイヤを新品に交換しました。

フロントタイヤはひび割れ発見できませんでしたが,前後一緒に交換がベストですよね。

↑リヤタイヤ

↑フロントタイヤ

タイヤ屋さんから帰って来ただけの新品タイヤです。

まだ皮むきも終わってないのでなんですが,やっぱりタイヤも魚も新鮮な方が良いなぁ!と思いました。(笑)


バイク屋も個人のヤフオク出品者の方も,タイヤはひび割れていようが何しようが,そのまま売りますのでご注意ください。

このくらいのひび割れなら,「問題ないですよ~」「まだまだ乗れますよ~」って言うバイク屋も多いです。

まぁ,確かに乗れるのは乗れますが,どう考えてもゴム硬くなってるでしょう⁈

保証付きで売るバイク屋さんでも,バッテリー,電球,タイヤなどの消耗品は保証外です。

スーパースポーツ939は通常は乗り出し150万くらいが相場ですが,それに加えて最低でもタイヤやバッテリーの交換費用は見ておいた方が良いですよ。

納車前にオイル交換してくれるバイク屋も少ないですので,オイル交換費用もですね。

予備検付きや車検付きの場合は整備費用も必要です。

整備しなくても車検は通りますので勘違いしないように。

整備に出してみたら,えっ?ていうこと,結構ありますよ!(恐)

安物買いの銭失いにならないように気をつけましょう!

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