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リンカーン・タウンカー

リンカーン・タウンカーです。

こちらは80年代の初代タウンカーです。

89年当時に乗ってました。

今見ても惚れ惚れします。

この,フェンダーからグっと入り込んだタイヤがカッコ良いと思うなら,あなたもアメリカ車好きの一員です。(笑)

この型は89年までで,90年から丸っこいデザインのちょっとベンツっぽいタウンカーになります。


これです。

この型(二代目)の最初の年は,エンジンがキャリアオーバーで,5000㏄のOHVです。

翌年から4600㏄のSOHCになります。

私が乗っていた写真の車は4600㏄です。

パワーがあって良いのですが,「味」という点では,OHVに軍配が上がります。

そもそも,アメリカ車はエンジンを回して乗りませんので,下のトルクの方が肝心なのです。

キャデラックなどのGM車は,比較的高回転までエンジンを回さないと次のギアに切り替わらない設定になっています。(高回転と言ってもヨーロッパ車のような高回転ではありませんが…)

ところが,フォード車はミッションの設定が全く異なっていて,ある程度加速した後フッとアクセルを緩めると,トントントンとギアが変わってくれます。

そこから,じわじわとアクセルと踏むと,ハイギアードのままブロロロロロ…とトルクを使って走ることができます。

この乗り方ができるのは,フォード車だけなんです。

とっても気持ち良いですよ。

そして,この乗り方に合っているのは,やっぱりOHVなんです。

…という訳で,初代のタウンカーは良いですよ~。

サスペンションの設定も,雲の上を走っているような滑らかライドができる設定です。

シートもふかふかで柔らかい高級ソファーのようなシート,分厚いカーペットで覆われた内装はロードノイズなど一切聞こえず,ブロロロ…というエンジン音だけがかすかに聞こえてきます。

エアコンは(アメリカ車ではクライメイトコントロールと言います。)ブロアーが回っているのかどうか分からないくらい静かなんですけど,車内をとっても快適にコントロールしてくれます。

コラムシフトなのでフロントシートは3人座れますので,2人の時はちょっと遠いのですが,車内が超静かなので,ひそひそ話でも聞こえます。

これを乗った後でベンツに乗ると,ベンツは何とも中途半端だなぁ,と思ってしまいます。

静かさや乗り心地の良さは,完全にタウンカーが上です。

スポーティーさはBMWにかないません。

ベンツはオール80点という感じなんです。

(まぁ,これも凄いことなんですけどね。)

ちなみに,二代目のタウンカーの初年度のOHVエンジンのやつも乗ってたことあるのですが,これはあまりお勧めできません。

ボディ,サスペンション,エンジンのバランスが取れていなくて,なんかちぐはぐな感じなんです。

二代目の形が好きだという方で,どうしてもOHVに拘りたいという場合は,この年式しかないのですが…。

いずれにしても,このころのタウンカーは良いですよ~。

もう,クラシックカーになっちゃいますけどね。

私,実は,2000年代になってから89年式のタウンカーを手に入れました。

何と,9000Kmしか走っていないバリものを入手したのです。

まるでタイムスリップしたかのような車でした。

上の写真はその時の車です。

懐かしくてつい買っちゃったんですが,車検切らして置いてあった車は,どんなに内外装の程度が良くても,やっぱり駄目でした。

一筋縄ではいきませんでしたよ。

ブレーキラインが腐食してしまっていてフルード漏れ,かと言って部品の在庫もなく,国産車の純正ブレーキラインを作っている工場にお願いして,ブレーキライン一式作ってもらって交換しました。

また,ガレージ保管車でボディもモール類もピカピカだったのですが,フロントバンパーだけがガレージに収まり切れていなかったようで,上面に腐食が見られました。

普通ならバンパー交換で解決なのですが,部品がなく,仕方ないので再メッキをしようと日本中のメッキ屋さんに相談しましたが,アルミの長物のメッキ槽は日本にはないことが判明。(なんと,前後バンパーアルミ製なのです。)

ど,どうしよう…となってしまいました。

それで今度はアメリカ中の部品屋さんに連絡をし,バンパーを探しまくったところ,リプレイスパーツを製作している部品屋さんに,鉄製のバンパーが1個だけ在庫しているという情報を入手。

もちろん,すぐに日本まで送ってもらったことは言うまでもありません。

しかも,鉄製なので,日本で再メッキ可能ですので,ぶつけても直せます。

アメリカは部品安いんですよね。

送料を入れても,日本で買うより全然安くてびっくりします。

そんなこんなで,まるで新車のようなタウンカーが完成し,喜んで乗っていました。

その後ヤフオクに出したら大阪の人が落札してくれて,電車で取りに来て乗って帰りましたが,せっかくの禁煙車だったのに,帰りに早速煙草吸っているのを見た時は悲しくなりました。

この車,今も現役なのかな~?

ハーフレザートップとオペラウィンドゥが渋いです。

こんなところにもライトがついています。

この内装がまた良いんですよね~。

アメリカ車のステアリングはめっちゃ軽いです。

指一本で回せます。

これが,自動車評論家からは叩かれるんですが,軽くて何が悪い!っていう感じです。

イージードライビングとはこういうことなのです。

こちらは,マーキュリーのグランドマーキスです。

リンカーン・マーキュリー ディヴィジョン は,フォードの高級車部門です。

マーキュリーは日本ではあまり認知されていませんが,リンカーンと遜色ない高級車ブランドです。

このグランドマーキス,内容はほぼタウンカーと一緒なのに,タウンカーより200万円以上安いんですよ!

FFのリンカーン・コンチネンタルより安い!

もちろん即買いです!(爆)

ダークブルーのボディにライトブルーの内装を選びました。

タウンカーよりスリークなデザインで,お洒落で良い感じでしたよ。

これが500万円台かと思うと,お買い得感も満点でした。



実は,後にリンカーン・コンチネンタルも買っちゃいました。(爆)

どこまでアメリカ車好きなんでしょ⁈



フォードが日本から撤退したのは,なんとも寂しい限りです。

何も分からないけどお金のある人たちが,ベンツなら間違いない…と皆ベンツを買って乗ってるのが,今の日本なんですよね。

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